あがり症~エピソード3~

夏が好きです。汗をかいていても不自然じゃないから。あがり症にとって、冬は辛い季節なんです。

子供の頃からあがり症でした。
授業中にあてられると、教科書を持つ手に汗をかいてしまい、ページが波打ってしまいます。

そんなあがり症だって恋をします。
初デートは中学生の時、憧れの先輩と。
先輩は優しくリードしてくれて、手をつないでくれました……が……。


「手、ぬれてるね。どうしたの?」
そう、それは汗だったのです。心配してくれる先輩をその場に残し、家へ逃げ帰りました。

それ以来あがり症はひどくなる一方で、手だけではなく顔や脇にも汗をかいてしまいます。
特にデートの時のトラウマか、異性の前ではしゃれにならないほど汗びっしょり。
汗をかいていることがばれるのも恥ずかしく、ハンカチで汗をおさえることもできないのです。

あがり症のせいで飲み会も、合コンも、パーティーも楽しくありません……。

発汗恐怖症も典型的なあがり症の症状。
もともと、発汗は精神状態に大きく影響されるようになっています。
緊張や不安を覚えると自律神経が活発になり、発汗を促してしまうのです。

あがれば汗をかくのが当たり前のことなのに、あがり症は汗をかくことを非常に恐れてしまうのです。