あがり症~エピソード1~

大親友の結婚式で、スピーチをお願いされました。
あがり症のため、できるなら大勢の人の前で話すことなどしたくはありませんでしたが、親友にどうしてもと頼まれると断りきれません。

ここはひとつ親友のためと思って必死にスピーチを考え、連日の猛練習。
いよいよ当日。会場についた途端、あがり症が首をもたげてきます。
出番が近づくにつれて心臓は高鳴り、汗が出てきます。
あと何人、あと何人とひたすら順番を考えていましたが、その時にふと親友と目が合ってしまいました。

あがり症の自分を見る、親友の心配そうな顔。ぎりぎりの線で保っていた何かが吹き飛びました。
頭に入れていたはずのスピーチはきれいさっぱりなくなり、声は上ずり、膝の震えが止まりません。
結果、あがり症全開でスピーチは大失敗。親友にも迷惑をかけてしまいました……。

あがってスピーチを失敗してしまうのは「発表恐怖」というあがり症の症状。
多くの人の目が一斉に自分に集まるため、恥をかきたくないという思いだけが高まってしまいます。

同時に、失敗を恐れる気持ちも強くなるため、悪循環に陥ってしまうのです。
これはあがり症さんなら誰でも思い当たることでしょう。
小学校の作文発表、会社でのプレゼンなども同様です。